おかしいおかしいと思いながら 先日 衆院を通過したのが「消費増税法案」 幾つかの問題を露呈したというか 日本の政党政治の限界を見せたというか... ひとつは民主党の小沢元代表のこと この人 いったい何を考えているのか理解できない そんなボクの思いを上手く表現してくれているのが 6/27・水の日経の朝刊に載った同紙の政治局長池内新太郎氏の“「決める政治」への転換点に”という記事 この文章 あまりにも的確にまとまっているので驚いた 野田首相はいい援護射撃をしてもらった (あまりにも気に入ったので 全文テキストでどうぞ!) どうして増税が必要なのか どうしたら ギリシャのようにならずに済むのか 国民に向けて説明が尽くされたとは思えない むしろ そういう説明は抜きにして 単に政争の道具にされていたように思う 経済成長が望めないなか 国民の生活を守るにはどうすればいいのか 国会はそれを真剣に議論し 方針を決定する場にしてもらいたい ■ 「決める政治」への転換点に 政権交代から3年足らずで民主党は重大な転換点を迎えた。寄り合い所帯だった同党の分裂は必然だ。野田佳彦首相はマニフェスト(政権公約)と小沢政治の呪縛を解き、自民、公明両党との連携を軸に、やっと一歩を踏み出した「決める政治」を前に進めていくしかない。 延々と同じ議論を蒸し返す。自分たちが選んだトップを支えない。何度も見てきた光景が今回も繰り返された。意思決定過程の曖昧さが一因だが、底流に常に渦巻いていたのが小沢一郎元代表が仕掛ける権力闘争だ。 菅直人前首相が「脱小沢」路線に傾斜して以降、反転攻勢の機会をうかがう元代表はグループの結束固めに注力してきた。その旗印がマニフェストの墨守である。 3年前の夏、有権者が期待したのは民主党の個々の政策もさることながら、政権交代による政治の刷新だったはずだ。選挙が終わったとたんに、公約をないがしろにするのは有権者を愚弄する行為だが、実現性の乏しい政策に固執したり、内外情勢の変化に機敏に対応しないようでは、政権与党としての責任を果たしているとはいえない。 元代表は「消費増税の前にやるべきことがある」と繰り返すが、具体的な方策は示さない。破綻が明らかなマニフェストを執行部を追い込むための道具にしているとしか思えず、結果として政治の機能不全を助長した。 党代表の首相が「政治生命を懸ける」と明言した重要法案の採決で造反した以上、離党するのが筋である。執行部も表面的な分裂回避のために処分を見送るようでは、政党の体をなさない。 真に政権を担うに足る組織に脱皮するには、くぐり抜けねばならない関門であり、水と油の勢力が入り交じった党内に一体感を確立する好機ととらえるべきだ。 民自公3党の合意の裏には様々な妥協や打算があったのは確かだ。自民内では「不人気な増税は民主政権に決めさせればいい」「民主党を分裂に追い込むチャンスだ」といった声も漏れた。 それでも、衆参ねじれで行き詰った状況を打開するには与野党が協力するしか道はない。曲りなりにも懸案処理へ動き出した意義は大きい。 首相の政権運営は一段と厳しさを増すが、延長国会では3党の枠組を生かして、これまでの停滞による遅れを取り戻さなければならない。 一体改革関連法案は参院審議に移る。3党は成立への道筋を確かなものにするとともに、年金、医療など社会保障分野で積み残した論点の詰めを並行して進めるべきだ。世論の理解がなお十分とはいえないなか、首相は財政、社会保障の危機的状況を踏まえた消費増税の重要性を粘り強く説いていく必要がある。 予算執行に欠かせない赤字国債発行法案、「1票の格差」是正、そして道半ばの東日本大震災の被災者支援と被災地復興。一体改革以外にも、政治が一致点を見出していかなければならないテーマが山積している。 衆院議員の人気満了まで1年余り。小沢グループの離党などで与党が過半数を割り込めば、内閣不信任決議可決の可能性も出てくる。懸案処理は時間との戦いの域に入りつつある。
by hangzhou21
| 2012-06-27 21:24
| けんちゃな日記
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Comments(4)
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スールー
at 2012-06-28 23:42
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日本の政党政治の限界、というより「日本」の成り立ちの限界が露呈したような気がします。もちろん、先人たちの成せる技での「平和」「繁栄」を享受してきたのが私たちですが、もはやこれまでのような幸運は続かない気がします。一つの「正義」「平和」「幸福」を国民全員が満遍なく得ることは不可能に近く、頻繁に起こる利害の衝突を是々非々で処理していくしかないような気がします。「幸運」享受した我々としては、「下の世代」のためになることを「基準」にモノゴトを判断できればいいのかなとも。。
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hangzhou21 at 2012-06-29 06:56
■ スールー さん へ
ボクたちが「幸運」を享受してきたとは おっしゃるとおりだし その「幸運」はもう終わったというのも頷けます だからこそ 今後の「不幸」から目を逸らせるような「独裁者」が受け入れられる素地があるのかとも思います (それが誰とは申しませんが) 今の閉塞感(≒不幸)は 昭和初期に似ているのかもしれませんね ところで こんど フローズン⇒(ましな)寿司 行きましょう!
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スールー
at 2012-06-30 11:03
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「不幸」から目をそらせる「独裁者」の行動については、置いておいて
自分が常に「イイことも、悪いこともあるけど、今のままで十分じゃないか」という感覚に「年齢的に」囚われるんじゃないかと、思っています。 「今後の10年・20年の見方」が若い子らとは違うんだろうな、ということですね。会社、社会に対して。。。 ということで、今話題の「フローズン」いいですね。 (ましな)寿司も行きたいです。
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hangzhou21 at 2012-07-01 21:46
■ スールー さん へ
いやはや... 何時の間にか 無意識のうちにカウントダウンをしてるんですよね 実は... 若い人は そんなことないんだけど でもね 若い人の視野って 極端に短いというか 視野狭窄 (そのへんのお話しは また (まともな)寿司でも つまみながら...) (ちょっと参ってんねん...)
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