■ 読む読む

運動過多で 読んでないようで読んでます
しかも
三冊続けてバツグンにいい出来のお話しに出逢って 正直戸惑ってる
こういうのは 時間をあけて読みたいね


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「旅人の表現術」(角幡唯介 集英社 ISBN:9784087816112)
別に難しくはないんだけど
この書き手さんの知性というか言葉の選び方がひしひしと伝わってくるね
それに 何度も繰り返されるのが“探検”とはなんぞやという定義付け
イヤになるほど誰からも質問され 答えを求められたんだろうな
ひとたび命を賭した探検に出てしまうと それには中毒性があり
もう 普通の生活には戻れないのか... なんだかわかるような気もするな
前半にある沢木耕太郎との噛み合わない対談と
それ以外の人たちとの対談とのあいだにある落差がいいね
探検とは何かではなく ノンフィクションライターについての定義
大先輩に押されっぱなしというか 世代の違いなんだろうか?
ボクにとって開高建とは「オーパ!」で世界中を釣りしまくるおっちゃんだったけど
そうではなかったんだ!
こんど落ち着いて「輝ける闇」「夏の闇」を読んでみよう
この書き手さんの次回作 琉球の漁師のお話しみたいだけど 楽しみです!


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「徳は孤ならず」(木村元彦 集英社 ISBN:9784087807936)
インターネット上で「育将」というタイトルで連載されていたテキスト
それらを加筆のうえ再構成され書籍化した
そういう認識だったけど とんでもない!
ネットでの連載では上手く手の内を隠していたんだな びっくりした
サンフレッチェ広島の中興の祖ともいえる今西和男元総監督
彼が広島に残した数々の人物のインタビューで彼の“徳”を浮かび上がらせる
それは サンフレッチェというクラブにのみ息づいているのではなく
広く 日本中に伝播されているんだな
そして このお話しの愁眉は 今西氏がサンフレを離れてから
岐阜で 彼が何を行い 結果として何が残されたのかが克明に記されていることだ
正直 何も知らなかった
今西氏が社長になっているのを知っていたから 少しは気にかけていたし
長良川でのゲームではFC岐阜のTシャツも買った
順位もあがらずに いつも資金的に苦しいのも知ってたのに
最後は石もて追われたとは... 知らなかった
これは 岐阜だけの問題ではなく
Jリーグが抱える闇の問題でもあるな 多くの人に知ってもらいたい
そして ふと思う
現在 サンフレッチェは市内中心部に新スタジアムを建設しようとしているものの
その計画は一向に前進していない それどころか 日々後退しているのかもしれない
その原因のひとつは サンフレが今西氏を欠いているからなのかもしれない
サンフレを応援している人のみならず
一人でも多くのJクラブを愛する人に読んでもらいたい
そして 今西氏の徳に応えるために自分に何が出来るのかを考えたい


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「謎のアジア納豆」(高野秀行 新潮社 ISBN:9784103400714)
ムベンベでこの高野先生を初めて知ったのは2003年の頃だったかな
それ以来10数年 この先生只者ではないと思っていたけど やっぱりそうだった!
今回は ソマリランドではないから そう危険は多くなさそうだから安心して読める
そして 何よりもテーマが“納豆”なのが凄いぞ!
先生の語り口は愛情に充ち やさしく 読みやすい
納豆って日本固有の食べ物だと思っていたけど 全然そんなことないのにびっくり
このお話しを読みながら ボクたちも納豆とは何かを知ることになる
先生は好奇心のカタマリだ そしてその行動力にも驚かずにおられない!
ページを繰る手が止まらない
こないだ ソウルで食べたチョングッチャンも少し出てきます
納豆が好きでも嫌いでも 興味があってもなくても
とにかく このお話しから 是非 高野先生に触れてください!
副作用として モーレツに納豆が食べたくなります
それに 何処かへ旅に出たくなるかもね おすすめ!
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by hangzhou21 | 2016-07-05 23:55 | けんちゃな日記 | Comments(0)


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