■ 最近の読書

ソウルでは
本は読まないだろうなと思ってはいた
往復の飛行機も2時間もないしね
でも
一応カバンのなかに二冊忍ばせた
「かんじき飛脚」(山本一力 新潮文庫 ISBN:9784101213439)
「夜の床屋」(沢村浩輔 創元推理文庫 ISBN:9784488437114)
案の定
ほとんどページは開けなかった
まぁ そんなもんだね


   +  +  +     -  -  -     +  +  +

「毛の力」(山口ミルコ 小学館 ISBN:9784093798662)

なんとも中途半端なお話し
おっ面白い!という部分も散見されるのだけど
この書き手さんが肉を食べなくなったことや
“柔らかい宝石”であるクロテンの保護のパートなどは理屈が書かれていなく
その時点での書き手さんの思いの“押し付け”になってる(と読めた)
現地(シベリア)へ行ってからのエピソードが薄いのも残念
ベースを旅行記に絞った方が読み応えがあったのかもしれないな
書き手さんも途中で書いているように
ロシアに関する本は少ないし
ましてや シベリアやハバロフスク
そこからクルマで7時間というウデヘという集落
今まで全く知らなかっただけに
興味もあるしもっと知りたかった
まっそんなことはともかく
クロテンは現代社会の何かを象徴しているんだろうな
ボクには合わなかったけれど
読み手によっては面白いと思います

   +  +  +     -  -  -     +  +  +

「かんじき飛脚」(山本一力 新潮文庫 ISBN:9784101213439)

ぐいぐいと読まされる面白いお話しだった
金沢と江戸 145里(約570km)を結ぶ飛脚
加賀前田藩の御用飛脚は月に三度往復する“三度飛脚”と呼ばれ
浅田屋という飛脚問屋がそのお役目を担っていた(そうだ)
北国街道には親不知子不知もあれば山越えの難所もある
当たり前だけど 冬になると北風が吹き付け雪が降る
そうだよな 江戸時代には鉄道もなければ高速道路もない
それどころか トラックやバスもなければ単車もない
モノや情報はヒトの足で運ぶか船で運ぶしかなかったんだな
三度飛脚それぞれの人間模様
その飛脚便を頼みの綱とする加賀前田藩の事情
そして当時の世相が巧みに織り込まれてる
読んでいて楽しく引き込まれる
「密丸」「龍虎」っていいネーミング
でも 待てよ!
お話しの根底
これって単なる“うっかり”じゃないの?
暮れには切れるって 夏から分かっていたような気がするけど...
まっそれには気が付かなかったことにしておきます
まずまずのおすすめ
続編もあるみたいなので機会があれば読んでみます

   +  +  +     -  -  -     +  +  +

「北緯66.6°」(森山伸也 本の雑誌社 ISBN:9784860112615)

山や森を歩いているフリーライターのこの書き手さん
ふと思い付いてラップランドのトレッキングコースを歩いてみる
その時のレポート
最初 時折入る軽くくだけた口調が気になったけど
読み進めるうちにそうでもなくなった
ただひたすら羨ましい
そしてこの書き手さんの体力と行動力に感服する
ノルウェーフィンランドスウェーデンの三カ国に広がる
総延長800kmもあるというノルド・カロット・レーデン(北極圏トレイル)
どこでテントを張ってもいいしコースを離れてもいい
自己責任で何をしてもいい
でも人はほとんどいない
別に何が起こるわけではなく
数十キロのザックを担いでこのトレイルを歩くだけ
それがいい
行ってみたい!歩いてみたい!
切にそう思わせるだけの魅力がそこにはある
ラップランドにはそんな場所なだろうきっと
ただ
この書き手さんにそこまでの魅力があったのかどうかは不明
ラスト誘惑に負けてヘリに乗ってしまうなど
妙に人間臭いところはいいけどね
読み手は選ぶけどまずまずのオススメ
面白いですょ
[PR]
by hangzhou21 | 2015-04-28 23:55 | けんちゃな日記 | Comments(0)


<< ■ プラシーボ効果 ■ 気持ちの良い月曜日 >>