■ 色彩を持たないのはボクの心なのか?

順番がまわってこなかっただけで
読み始めたら一気に読み終えてしまった
全作に較べるとツカがないと感じていたけど
ページ数は370だからそこそこある
でも 中身はそんなにない(ような気がする)
どうして こんなに騒がれて こんなに売れるのか
その理由がボクにはもうひとつわからない



「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(村上春樹 文藝春秋 ISBN:9784163821108)
「あゝいつものムラカミハルキだな」と思ってしまう
すなわち スマートでかっこ良くて汗くさくない
日々の暮らしに汲々とすることはなく
洒落た部屋に暮らし美味しいものをほんの少しだけ食べ 酒に酔うことはない
カラオケに行くこともなく静かなクラシックに耳を傾ける
そんな余裕のある日々はお金の事で微塵も悩んだりしないわけだ
冷蔵庫の中に明日の朝食べるものあるかな?とか太りすぎたかな?なんて決して思わない
下世話な週刊誌を読むことはなく難しいだけの哲学書をさも楽しそうに読む
そして
華美ではないけれど上質な洋服を纏った登場人物たちは形而上の事柄で思い悩む
そこに共感出来るかどうかは かなり微妙
これがイヤミでなくして一体何なんだろう?
ムラカミハルキが書くお話しの中に出てくる生活感が希薄な主人公たちって...
多崎つくるくんは高校時代に仲良しグループを形成していた五人組から突然オミットされる
わけがわからないまま彼はもがきもせずに身を引く
後年 なんと20年も経過したのちに 彼はその理由を尋ねる「巡礼」に出るわけだ
そして その理由が「オミットしやすかっただけ」と知る
知らないより知った方が良かったのかもしれない
でも 自分で「知りたい」と思ってこの「巡礼」にでたわけではなく
ようやく手に入れたかに思えた“恋人”(=年上の女性)に背中を押されて踏み出した巡礼
そこにどんな意味があったのか ボクには理解出来なかった
案外と伏線も生きていなくて
結局は「若さって残酷だなぁ」と思っただけでした
読んでも読まなくても 毒にもクスリにもなりませんが
意外なことに すぐに読めます
[PR]
by hangzhou21 | 2013-05-09 23:55 | けんちゃな日記 | Comments(0)


<< ■ まだふらふらと.. ■ 病気 >>