■ カンガルーのマーチ

一気に暑くなった
暑くなるとページを繰る手はとんと進まない
もちろん 寝床でいっこも読まない
(というか 枕元に本を持って行かない... アカンやん!)
それでも
紹介し遅れてましたが三冊読んだので
こそっとレビューを...

「Delivery」(八杉将司 早川書房 ISBN:9784152092960)
好んでいわゆるSFを読むわけではないので
最初からやや「びびり」ながらページを繰る
お話しの筋そのものもそうだけど設定も いったいどんなアタマで考えるのだろう?
似たお話しって「アイの物語」(山本弘 角川文庫 ISBN:9784044601164)みたいかな?
近未来の地球と月が舞台
各章で一気にお話しが飛躍していく
それについていくのも大変だけど
ストーリーが面白いからぐいぐい引き込まれていく
「生きる」とは何なのかを考えさせられます
突詰めると 肉体が消滅するまでなのか意識がある限り「命」は続くのか...
そして 何のために「生きる」のかもテーマです
ちょっと有り得ないかなとも思うし 有り得そうだとも思う
そんなに難しくはないし 面白い
なんだか 映画やアニメのような... まずまずです

「サッカー審判員 フェルティヒ氏の嘆き」(トーマス・ブルスィヒ 三修社 ISBN:9784384056600)
いやはや
スタジアムで贔屓のサンフレに声援を送っているとき(だけではないけれど)
思わないように声に出さないようにと思っているんだけど 思わず漏れてしまうのが
レフェリーに対する罵詈雑言
1980年欧州選手権でベルギーがオフサイドトラップをはじめたのが事実なのかどうかはさておき
審判とプレーヤー 審判と観衆の関係がここ10数年で大きく変わったのは間違いないと思う
熱心なサポーターにとって
自らが愛するクラブに対して不利益があるような裁きを下すレフェリー
憎悪の対象以外の何物でもないんだなぁ... 実に
ただし
自らの脚と二つの目で あの広大なフィールドで繰り広げられる闘いについて
瞬時に判断を下し 笛を吹けるなんて 実は 神業に近いことも 皆んな知っている!
そして
自分のストレスの吐け口を捜している口汚いサポーターで充満した
屋根に囲まれたサッカー専用のフィールドで
笛を吹くことへの言葉に出来ないプレッシャー(快感も?)もわかっている(つもり)!
ちょっと ブラックでシニカル
読み物として面白いかと問われると否なんだけど
妙にね そそられるものがあるのも確かです
サッカーをプレーして なおかつ 公式の審判を勤めたことがある人なら面白いでしょう(きっと)

「毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記」(北原みのり 朝日新聞出版 ISBN:9784023310810)
ようやく読む気になった で ページを開いたら一気に読了
この“連続殺人事件”(?)には全く興味もなく
もちろんTVも見ないから一般紙に載る記事の見出し程度しか知らなかった
この本には 事件の俯瞰図が詳しく用意されているわけではない
だから 全体像をさらっとでも予習してから読んだ方がいいかもしれない
少し前に一審での死刑判決が出たとき
予断と思い込みによる“冤罪”の可能性もあるのかなと思っていたけれど
この傍聴記で主だった事件を知れば知るほど
死刑という量刑の是非は別として 佳苗の犯行は間違いないのかなと思う
(まぁ この本は「犯人は誰か」には全く焦点は合わされていないけどね)
書き手さんはこの裁判のほとんどを傍聴し そこで感じたことを書いている
佳苗の成り立たないやりとりに違和感を覚えるとともに
彼女のファッションや声 そしてしぐさ いちいち反応しているのが ある意味スゴイ!
理解の範疇を超えている
倫理観や価値観が相容れない そして金銭感覚
う~ん これって「発達障害」なのか?
それともそんなひと言では片付けてはいけないのか?
この事件が世間の注目を集めた点は大きく二つなのかな
「どうして“こんな女”に騙されるのか」
「どんな女なのか」
はなはだ興味本位で恐縮だけど この二点で間違いない
「どうして“こんな女”~」については この本のなかでかなり解き明かされているかな
「どんな女なのか」は 暗闇の中のまま(なのかもしれない)
ただ この本はあくまでも“傍聴記”なので
もう少し 多角化したものも読みたいなと思いました
本当は もっともっと突っ込んだこの書き手さんの本音が読みたかったのかな?
(もちろん この書き手さんがどんな方なのかは 全く予備知識も何もないのだけど...)
ということで いつか「別海から来た女」(佐野眞一 講談社 ISBN:9784062177641)も読みます
もちろん 同じ書き手さんの出世作「東電OL殺人事件」(新潮文庫 ISBN:9784101316338)
これも 読んでみたい


いま読んでるのが
「カンガルーのマーチ」(小鶴 講談社文庫 ISBN:9784062772709)
もっとも まだ5ページくらいしか進んでないけどね
今月は10冊は難しいかもしれへんなぁ...
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by hangzhou21 | 2012-07-17 23:55 | けんちゃな日記 | Comments(0)


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