■ リスボンへ

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さすがにもう治ったかと思うんだけど
クスリが切れると 本当に嫌なセキが出て止まらない
あ~ すっかり病人
申し訳ないけど 念のためにもう一日お休みをいただく
これで 金曜に早引きして月火水と続けて休んでしまった
おかげで
体力は全然あかんけど 思考力は戻ってきたかな
本も読めるし
こうしてテキストを打てるまで回復しました!

「リスボンへの夜行列車」(パスカル・メルシエ 早川書房 ISBN:9784152092816)
まるでゴダードのお話しを読んでいるかのようだった
ただ 事件は起こらない(こともないか)
上手い
偶然が重なりリスボンへやって来たグレゴリウス
導かれるままに もうリスボンにはいないもう一人の主人公アマデウを探す
アマデウ もう口はないはずなのに 実に能弁に語る 著書でそして手紙で
いや アマデウを知る人の思い出 実に能弁にかつ多彩に語る
(それどころか アマデウの父も登場する)
大切なのは「言葉」
どうしてこのある意味かなり退屈なお話しを読んでしまうのか
それはワード 話し言葉ではなく考え選び抜かれて書かれたワードが構成するテキストだから
読み手(いやグレゴリウスも?)はこの考え抜かれて記されたワードの大海原に身をゆだねながら
「もっともっと」と思ってしまうのかもしれない
やや観念的で哲学的でとっつきにくい
でも 人生をちょっと離れたところから俯瞰して
それを言葉に置き換えると 案外こんなものかもしれない(そんなことないか!)
グレゴリウスはアマデウの痕跡を訪ねながら 実は自分そのものも探していたんだな
結構時間は喰いますが それなりの価値はある
でも 少々辛気臭くて 若い方にはちびっと難しいかなとも思う
それは
偶然が偶然を呼びお話しが進んでいくんだけど
これがあくまでも「偶然」であること
だから読み手には どうしてここまでグレゴリウスがアマデウを追い求めるのか
その理由というか 必然性がわからない
すなわち 何を求めているのかその理由をもう少し明確にならないと
せっかく“くわえた餌”を ワケが分からなくなって途中で口から放してしまうかもしれない
ボクも もう少しアタマがすっきりしている時に再読もありかな(時間があればだけどね)


次は
実はボクはかなりキノコが好き!
だから「キノコの教え」(小川眞 岩波新書 ISBN:9784004313656)です
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by hangzhou21 | 2012-06-13 23:55 | けんちゃな日記 | Comments(0)


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