■ 静かな慟哭

あれは
震災の当日だったか
それとも翌日の晩だったか
布団に入ってNHKのラジオに耳を傾けていると
東京のスタジオから振られた
被害状況を伝える仙台のアナウンサー
「真面目に慎ましく生きていた人たちがこんな目にあうなんて...」と言ったきり
しばらく 無言
それから どこかの町の情報を伝え始め
「ここは 旨い魚を食わせる静かな漁港だったんですよ...」
もう一度しばらく絶句してしまう
言葉にならない慟哭が ラジオの向こう側にあるのがわかった
ボクも もらい泣きしてしまいそうになる
NHKのアナウンサーはニュースを読むとき
感情を交えることなく淡々と伝えるものだと思っていたけど そうじゃない
やっぱり 生身の人間
取材などを通じて地域に密着していたんだろうな...
一瞬にして全てを呑み込んでしまった 未曾有の被害を前にして
個人としての人間の無力さを思い知らされている現地に居るからこそ
冷静なはずなアナウンサーも取り乱してしまう
それどころか
胸のどこかには「こんなんウソやろ」
夢であって欲しいという思いがどこかにあったのだろう
それとも 被災された全ての人の思いを代弁していたのか...
絶句したあと
「ちゃんとお伝えしますよ」と言って また 読み始めた
杉尾宗紀さん ボクは感動した!

実は
このお話し 本当はもう書くまいと思っていた
でも もう一度
昨日か一昨日「列島リレーニュース」(NHKラジオ)で
仙台の相馬アナウンサー(男性)が
避難所でのエピソードを伝えながら泣き出して言葉に詰まるのを耳にした
幾多の経験を積んできた大人がこうだ
ボクは そのほんのうわずみの断片しか知らない
その底には ほんと言葉にはならない様々な思いがあるのだろう...
そう思うと やっぱりちゃんと書いて残しておこうと思い直した

様々な生も死も
全ての思いもものも流し去った津波
いまだに ライフラインが整わない過酷な生活の不自由さを強いる地震
そして 目に見えない放射能への恐怖
まだ 乗り越えならなければならない困難は続く
でも 俯いたり振り返るのはもうおしまいにしよう
これからは 明日へ向かって歩き始めよう
ボクも
自分に出来るのは何かをもう一度考えたい
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by hangzhou21 | 2011-03-22 23:55 | けんちゃな日記 | Comments(2)
Commented by みやぎの男 at 2011-04-05 02:20 x
がんばろうぜ!!
俺もあのラジオを聴いて泣いたよ
Commented by hangzhou21 at 2011-04-06 06:16
■ みやぎの男 さん へ

そうです!
一緒に頑張りましょう!


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