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■ 下流志向

いつも 読む本のほとんどは小説で
たまに興味があるノンフィクションも買うけど
新書や学術書はあんまり読まない
いわゆるビジネス書に至っては よっぽど興味が無いとページを繰ることもない
まぁ 偏っている

そんな中 哲くんに薦められていた
「下流志向~学ばない子どもたち 働かない若者たち」 内田樹 講談社文庫 ISBN:9784062763998

ガツンとアタマを殴られたような気がした!
最近の若者論 そのまま著者の意見を鵜呑みするほどウブではないけど
「ふむふむ そういうことやったんか」と 思わずヒザを叩く! そして 苦々しい!
どうして最近の若者は学習することや働くことを放棄してしまっているのか
とても判り易く解説してくれている

読めなかったり意味がわからない言葉は飛ばして読む
自分が理解できるところだけ聞く
人生の最初に出会う歓びが 労働成果型なのか消費者型なのか
生きていくうえでの リスクヘッジの意味
「自分探し」とは何なのか...

一向に向上心が無かったり
カンタンに仕事を辞めてしまう
根拠の無い己への自信を振りかざす姿

ここ数年 何となくは感じていたことを
明確な言葉として表現して 筆者の考え方をわかりやすく教えてくれる
そのたびに 具体的に若いのの顔を思い浮かべながら思い当たる点があるから始末が悪い

カンタンな解決方法があるわけではない
でも 何とかしないといけないのも確かだね

また
学者とはこういう事象をこういうふうに捉えて表現できるヒトなのかと思った
うっすらとかぼんやりとか 目の前にある事象を眺めているのではなく
その背景にはいったい何があるのかをつきすめて考えまとめる
学者はそういう能力があるんだなぁ...
やっぱりボクとは違います

それはともかく
若いのにも読んでもらおう!
by hangzhou21 | 2010-01-18 22:59 | けんちゃな日記 | Comments(2)
Commented by スールー at 2010-01-21 07:38 x
杭州さんなら共感していただけると思いました。読後、ちょっと暗澹たる気分になりました。(なんか、我々自身も取り返しのつかないことをやってきたんじゃないかとも。)

教育はすぐ結果が出るものではない(測定できるものではない)

みたいなことも書いてあったと思いますが、だからこそ大切なんですよね。
Commented by hangzhou21 at 2010-01-22 05:25
■ スールー さん へ

面白いではないけれど
実に興味深い本でした
学術的な価値があるかどうかではなく
実に共感できるポイントが多かった!
手許において何度か読み返したいと思いましたよ!

いい本をご紹介いただきありがとうございました!
(スパのサイトもご紹介ありがとう!)


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